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2019.10.17

シモーヌ?ド?ボーヴォワール(訳/「第二の性」を原文で読み直す会)『第二の性 決定版』全3巻 新潮文庫 2001年発行


 ~人は女に生まれるのではない、女になるのだ~

 我々の世代の女性にとって、教育は「女性教育」であった。家庭や「世間」は勿論のこと、「平等」や「自由」や「主体性」を育成するはずの学校教育においてすら、ジェンダー形成の一翼を担う隠れたカリキュラムが存在し、さりげなく性差意識を植え付けてきた。
 そのような現状に違和感を募らせていた私にとって本書は、福音のごときものであった。感覚が「理論」を獲得したのである。女性が自律的?自立的に生きることの正当性の証左を獲得したのである。
 本書の主張を要約すると、次のようになる。従来「女性の特質」とされたものは歴史や社会によって作られたものであるとし、男性本位の女性観の打破と、男女の平等を主張する。 そしてこの主張はケイト?ミレットやベティ?フリーダン達の、第二波フェミニズム運動へと受け継がれるのである。

(経営学部 赤岡美津子)

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