「連続シンポジウム」第2回が開催されました

 連続シンポジウム「21世紀型『ゆたかな社会』を求めて」第二回は、小雨のぱらつくあいにくの空模様にもかかわらず、満員の聴衆の参加を得て3月7日(土)午後1時半より開催されました。
 今回は「食の冒険家」にして東京農業大学名誉教授である小泉武夫先生をお招きして、「食と農を通して『ゆたかな社会』を考える」というテーマで熱のこもった講演と討論が行われました。
 第一部の基調講演では、小泉先生が、1.農家所得倍増論と六次化農業、2.若者に就農機会を提供する制度作り、3.日本食生活の再興、等について、白熱の講演を展開されました。
 六次化農業の成功のポイントとしては、1.美味しいこと、2.オリジナリティがあること、3.美味しく食べさせる副食を用意すること、4.安心、安全、健康であること、5.理論武装すること、6. ネーミングが重要であること、の6点が指摘されました。
 第二部では、中日新聞の深田実論説主幹が「『和食』から見える日本」というテーマでお話をされ、「和食がユネスコの文化遺産に指定されたが、和食は単なる遺産ではなく、進行形の文化であり、日本文化が持つ自由闊達な精神によってまだまだ大きな可能性を秘めているはずである」と話を締めくくられました。その後、本学の赤岡功学長から、経営学や亚博足彩app_澳门赌场游戏-官网が知多半島における6次産業化に果たすべき役割を、マーケティング学者フィリップ?コトラーの理論を引用しながらまとめられました。
 その後の公開討論では、TPPという難問を抱えつつも農業の基本を取り戻し、面白い農業を再興することによって明るい展望が見出せる可能性のあること、そのためには優れたリーダーが重要であること、和食の復権には「大人の食育」が大切であること等が強調されておりました。
 シンポジウムに足を運んでくださった皆さま、ご参加誠にありがとうございました。
 なお、シンポジウム第3回は、5月30日(土)午後1時半より国立社会保障?人口問題研究所名誉所長である西村周三先生をお招きし「少子高齢化社会をしなやかに生きる」というテーマで開催されます。現在参加申込み受付け中です。多数の皆さまのご参加をお待ちしております。

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