研究科長挨拶

健康生活を支援するリーダー養成

 令和5年版厚生労働省白書が発表されました。白書では主に「つながり?支え合いのある地域共生社会」について示されています。近年、コロナウイルス感染症が猛威をふるい社会環境は一変し、これまであたりまえにおこなわれていた生活様式、人びとの関わり方に大きな変化が生じました。それによりわたしたちが日常生活を健康ですごすために「つながり?支え合い」が重要であることがあらためて再確認されました。加えて我が国の人口は2008年をピークに減少に転じ本格的な少子高齢化?人口減少時代を迎えようとしております。つながるための人の数が減少していく、そのような社会情勢の中でもう一度「つながり?支え合い」について深く考えるときが来ました。

 日常生活を健康ですごすことを目的とした場合、医学に関する知識はもとより、医療福祉、介護予防、精神健康、福祉用具、生活支援工学などの健康支援に関する専門知識は不可欠となります。しかしながら個々人が日々生活を営みながらこれらの知識を有することは非常に難しいです。健康支援に関する総合的な専門知識を有し必要な知識をたくさんの人へ還元できる人材がいれば、より多くの人々の健康的な日常生活の持続が可能となります。本研究科では、健康支援を「中高齢者および障害者の健康生活を保持する活動を支援する術を中心に学び研究する学術領域」と定義し、健康支援に関連する幅広い知識と技術の修得をはかり、地域で指導的役割を果たせる人材(高度専門職業人、研究者)の養成を目指します。

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研究科長/教授
中谷 直史

 さて本大学院では「疑問?興味」を重視しそれらにたいして「解明?探求」を進めることで幅広い知識と技術の修得をおこないます。くわえて専任教員、院生の間でおこなわれるディスカッションを通じて、「つながり?支え合い」のために必要な高いコミュニケーション能力の獲得と深い専門知識を一般の方へわかりやすく伝えることの出来るスペシャリストの養成をおこなっております。大学院で学ぶことにより「疑問?興味」を解決できる論理思考と、専門知識をわかりやすく発信できる能力を身につけることができます。是非、本研究科の扉を叩いてみて下さい。

 
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