学部?大学院
健康支援学とは
定義
『中高齢者および障害者の健康生活を保持する活動を支援する術を中心に学び研究する学術領域』
※「支援」とは、ささえ助けること、援助すること <例:「活動を支援する」(広辞苑)>
対象
障害の有無にかかわらず健康生活の保持の支援が必要な人々
加齢によって虚弱になることが予測され予防する必要性が高い中高年齢者
目的
健康生活が保持できるよう支援することを目的としています。
方法
中高齢者?障害者本人のみではなくその家族や地域を支援する術を学修し、体力低下の予防?体力増進、介護予防、生活習慣病の予防など心身の向上のための活動を支援します。
健康支援学領域
障害?リハビリテーションや健康支援?障害予防のための環境と方法を科学する。
教員からのメッセージ
ヒトが健康で自立した日常生活を送るために「健康」は欠くことのできない必須事項です。これを維持?獲得するために我々が支援できることは何なのか?また、その方法はどうすれば良いのか?を摸索、追求するための学問が「健康支援学」です。本研究科では幅広い領域からヒトの「健康」を見つめ、その方法を見出すための基本的研究スキルと論理的思考過程を学ぶことを目的としています。 私の担当分野では、運動解析や電気生理学を主体としてヒトの運動を観察し、身体運動学、病態運動学の分野からヒトの健康を支援する方策を検討しています。日常的に繰り返される活動-動き-の中に隠されている局所への負担や疾患による運動形態の変化などに目を向けると、明らかにされていることはそれ程多くありません。皆さんとともにひとつでも多くの疑問を解決していこうと考えています。
「健康な状態で毎日を過ごしたい」これは、多くの人が望んでいることだと思います。多くの人々が、「健康な状態」で毎日を過ごすためには、どのような支援が必要でしょうか? その支援方法を考案し、開発していくのが「健康支援学」です。健康を支援する方法の考案?開発のためには、まずは現在の人々の健康状況や健康に対する認識、保健行動などを知ることが必要です。これらの現状を知ることで、現在の問題点や今後の課題が見えてきます。健康状況や健康に対する認識、保健行動の現状分析や課題の抽出を行うためには、数量的なデータを使った解析だけではなく、人々の語りのデータを使った質的な解析も有用です。数量的なデータと質的なデータの両方を用いて、新たな健康支援の方法を一緒に考案?開発していきましょう。
精神障害者は、1999年の約204万人から毎年約10万人ずつ増え続けて、2017年の調査では約420万人と8年間で倍増しています。また、人口減少、少子化、超高齢者社会の我が国では、メンタルヘルス、精神障害者の就労及び社会参加が大きな課題となっています。従って、精神障害者に対するリハビリテーションに関する研究は、重要な分野です。
また、健康生活にはスポーツが不可欠です。する、みる、支援の3つに誰しもが関わっていると思います。運動が苦手という方も、散歩、体操、ストレッチ、ヨガなどは行っています。スポーツ基本法において、障害者スポーツの振興を示したり、パラリンピックが注目されたり、障害者スポーツ分野の研究が注目され始めました。亚博足彩app_澳门赌场游戏-官网大学院で、共に学び、研究しませんか。
日本は世界でも最も高齢化が進んでおり、高齢者の割合が急速に増加しています。そのため、日本における高齢者の健康問題は重要な社会的課題の一つとなっています。Rowe JWとKahn RLが提唱したSuccessful Agingの条件の一つに、高い認知機能や身体機能を維持していることが挙げられています。
年老いても高い身体機能を維持し続けるためには、日々の運動が大切です。運動は、生活習慣病のリスクを減らすだけでなく、身体に障害のある方にとっても介護への依存を減らし、自立した生活を送るための重要な手段となります。しかし、運動を継続することは容易ではありません。そのため、私は運動が苦手な方や、障害をお持ちの高齢者でも簡単に続けられる、かつ科学的根拠のあるトレーニング方法の開発に取り組んでいます。亚博足彩app_澳门赌场游戏-官网大学院で健康支援の知識と技術を身につけ、高齢者の健康増進に貢献できる研究に一緒に取り組んでみませんか。